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JR東海への転職で後悔しないための全知識|内部事情から成功の秘訣まで

「JR東海に転職すべき?」「JR東海に転職するにはどうすればいい?」など、東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)への転職を検討していませんか?

大手鉄道事業者として、転職人気ランキング上位のJR東海ですが、社内からは悪い口コミもあり、知らずに入社すると後悔する可能性があります。

また、JR東海は転職難易度もやや高く、十分な対策が必要ですが、選考を有利に進められるコツも存在します。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者がJR東海へ転職をする上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。

  1. JR東海への転職|評判・年収・難易度まとめ
  2. JR東海の求人・採用情報
  3. JR東海はそもそもどんな会社か
  4. JR東海の社員からの口コミ・内部事情
  5. JR東海の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
  6. JR東海の選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
  7. JR東海の転職で使うべきエージェント3選
  8. JR東海への転職に関するQ&A

最後まで読めば、JR東海に転職すべきか、転職を目指す際は何をすべきかわかり、JR東海への転職で失敗しなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. JR東海への転職|評判・年収・難易度まとめ

JR東海は、東海道新幹線を運行する鉄道業社で、近年ではリニア中央新幹線のプロジェクトにも注力しています。

まずは、JR東海について、評判、年収といった転職前に知っておくべきポイントを紹介します。

1-1. JR東海の社員からの評判

口コミサイトをもとに社員からのJR東海の評判をまとめると、以下の通りになります。

評価 人気企業内順位
待遇 3.6 98位/300社
ワークライフバランス 3.2 201位/300社
キャリア・成長 2.4 283位/300社
やりがい 3.6 115位/300社
職場の雰囲気 2.9 250位/300社

社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、下記の通りです。

  • ◎有給取得が推奨されており、実際に有給取得がしやすい
  • ◎巨大な交通インフラを支えているという実感がある
  • ◯待遇は同じ規模の大手企業には及ばないが、大きな不満があるという人は少ない
  • △年功序列の色が強いため、成果を出してもすぐに昇給に反映されない
  • △災害時などは、休日でも緊急で出勤する場合がある

JR東海とあわせて検討される企業との比較

JR東海とあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • 東急電鉄.:「東横線」や「田園都市線」などを運営する大手私鉄企業
  • 小田急電鉄.:「小田急線」を運営する大手私鉄企業
  • JR東日本.:東日本を営業エリアとする、大手鉄道事業者

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア成長 やりがい 職場の雰囲気
JR東海 3.6 3.2 2.4 3.6 2.9
東急電鉄. 2.8 3.1 3.1 3.3 2.7
小田急電鉄. 3.3 3.4 3.0 3.2 2.7
JR東日本. 3.1 3.6 2.4 3.4 2.8

一緒に検討される企業と比較すると、待遇ややりがい・職場の雰囲気を重視する方向けの企業と言えます。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点で待遇ややりがい面に恵まれているという声をよく聞きます。

  • 年功序列ではあるが、年収は業界内でも高く福利厚生も手厚いので満足している
  • 最大クラスの輸送インフラの運営に携わることができる

ただ、年功序列の色が強く、どれだけ優秀であっても昇給ペースは横並びです。

過去にサポートした中でも、「若手であっても評価されるような企業で働きたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

1-2.JR東海の平均年収

JR東海の正社員の平均年収は、760万円です。

一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手鉄道会社と比べても高くなります。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
JR東海 760万円 36.6歳 15.8年 3.6
東急電鉄. 767万円 43歳5ヶ月 14年7ヶ月 2.8
小田急電鉄. 753万円 42.9歳 21.7年 3.3
JR東日本. 725万円 38.6歳 16.0年 3.1

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

年齢別の給与水準

口コミサイトを元に集計すると、JR東海の年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 450万円~500万円
30歳 600万円~650万円
35歳 750万円~800万円
40歳 900万円~950万円
45歳 950万円~1,000万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。

1-3. JR東海の転職難易度

JR東海への転職難易度は「やや高い(スキルや経験が必要)」です。

そもそも中途採用を積極的に行なっておらず、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする

1-4. JR東海へはどうやって応募すべきか

JR東海に応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でJR東海の転職に有利になるからです。

  • インターネット上に出ていない、JR東海の非公開求人に応募できる
  • JR東海の傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
  • JR東海側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、JR東海に転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

これらに登録し、「JR東海に転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほどJR東海と比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

2. JR東海の求人・採用情報

ここではJR東海の中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。

2-1. 採用職種

JR東海の職種は大きく分けると下記の3種類です。

総合職 事務、運輸、車両・機械、施設、電気・システムに関する業務
プロフェッショナル職 運輸、車両・機械、施設、電気・システムに関する業務
アソシエイト職(一般職) 事務、運輸、車両・機械、施設、電気・システムに関するアシスタント業務

上記のような職種がありますが、中途採用ではプロフェッショナル職を中心に募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

2-2. 求人情報

繰り返しになりますが、JR東海では積極的に中途採用を行なっていません。

ここでは過去に「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介しますが、「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントに登録すれば非公開求人も紹介してくれます。

プロフェッショナル職

求人概要 予定年収 勤務地
建築土木 800万円~1,200万円 勤務エリア内の各地
用地 800万円~1,200万円 勤務エリア内の各地
建築 800万円~1,200万円 勤務エリア内の各地

プロフェッショナル職では、公開求人において、リニア中央新幹線プロジェクトのための建築土木や用地・建築などの職種で募集を行っていました。

2-3. 採用メッセージ、求められる人物像

JR東海は経営理念として「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」を掲げており、経営理念の実践のために以下3つの力を高めていくとしています。

  • 安全に仕事を進める力・・・最優先事項である安全・安定輸送の確保を行う
  • より良いサービスを提供する力・・・チケットレス予約サービスなどの導入を積極的に行い、乗車サービスを高める
  • 効率的に仕事をする力・・・現状維持を是とせず、サービスの拡大だけでなく、コストの削減などにも注力する

上記の通り、安全・安定輸送を大前提として、顧客や関係者に対する価値の最大化に取り組んでいます。

また、過去に募集を行っていたプロフェッショナル職の求人では、おおよそ15年以上の経験を持つ高い知見のある方が求められていました。

以上を踏まえると、募集している分野での卓越した実績を持っていることが大前提で、サービスの改善に実直に取り組み続けられる人を求めていると言えます。

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

3. JR東海はそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

JR東海は中部圏内を事業領域にもつ大手鉄道会社で、ビジネス利用の多い東海道新幹線を収益の柱としています。

2027年の開業を目指していたリニア中央新幹線は、現在延期となっています。

会社ホームページ:https://jr-central.co.jp/

3-1. 会社概要

社名 東海旅客鉄道株式会社(JR東海)
Central Japan Railway Company(JR Central)
設立 1987年4月1日
代表者 丹羽 俊介
従業員数 18,727名(2023年3月末時点)
本店所在地 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 JRセントラルタワーズ
事業内容 鉄道事業、関連事業

3-2. 事業内容

JR東海の事業内容は以下のとおりです。

運輸業 東海道新幹線および在来線による鉄道事業、バス事業
流通業 JRセントラルターズ内での百貨店事業、車内・駅構内による販売事業
不動産 駅ビルなどの不動産賃貸事業、不動産分譲事業
その他 ホテル事業、広告料、旅行業、鉄道車両の製造、保守、点検、整備など

上記の通り、運輸業など複数の事業を展開していますが、2021年度時点で運輸業が収益の76%を占めています。

また、東京〜新大阪間の都市圏ををつなぐ、東海道新幹線は運輸収入における90%の収益をもたらしています。

画像引用元:JR東海

3-3. トップメッセージ

画像引用元:JR東海

JR東海は、日本の大動脈である東海道新幹線を軸に、安全性と正確性を最優先とした鉄道輸送を提供し、地域社会や経済の発展に寄与する企業です。

これまで、東海道新幹線の輸送力向上やEXサービスの改善に力を入れ、利便性向上を図る一方、コロナ禍の影響を受け、経営基盤の再強化と業務改革を進めてきました。

今後は、中央新幹線計画を推進し、超電導リニアによる都市間移動の時間短縮や経済活性化を目指すほか、ESG経営の下で環境保全と社会的価値を追求し、安全で持続可能なインフラ整備に注力していきます。

3-4. 今後の事業展開

JR東海は「統合報告書2022」の中で、中長期的な「経済的価値の向上」と持続的な社会の発展に貢献する「社会的価値の向上」の実現のため、以下の4つを重点事項として推進していきます。

  • 安全対策
  • サービス向上策
  • 効率化
  • 環境優位性の追求

また、最新の技術を活用し経営体力の再強化を図るとしています。

具体的な事例としては、以下の3つなどが挙げられます。

  • 画像認識技術を活用して線路や電車線設備のモニタリングを行い安全性を高める
  • 新幹線とホテル・観光プランなどの管理や予約・決済をスムースに行うことのできる「EX-MaaS(仮称)」の導入
  • 駅や新幹線の車内のビジネス環境の整備など

このほか、超電導リニアによる中央新幹線計画を推進し、経年劣化や災害時のリスクに備えつつ、さらなる輸送の利便性の上につとめるとしています。

上記を踏まえると、インフラを支える企業ではあるものの、既存事業の枠にとどまらず、テクノロジーなどを活用して新サービスの導入などに前向きにチャレンジできる方向けの企業と言えます。

※Mobility as a serviceの略称

4. JR東海の社員からの口コミ・内部事情

改めて、JR東海社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 3.6 98位/300社
ワークライフバランス 3.2 201位/300社
キャリア・成長 2.4 283位/300社
やりがい 3.6 115位/300社
職場の雰囲気 2.9 250位/300社

この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。

端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。

  • ◎有給取得が推奨されており、実際に有給取得がしやすい
  • ◎巨大な交通インフラを支えているという実感がある
  • ◯待遇は同じ規模の大手企業には及ばないが、大きな不満があるという人は少ない
  • △年功序列の色が強いため、成果を出してもすぐに昇給に反映されない
  • △災害時などは、休日でも緊急で出勤する場合がある

4-1. 待遇に関する口コミ

  • 同規模の大手企業には及ばないが、年収は高めで満足している方は多い
  • 年功序列の色が強いので、役職につかない限り、同期入社の場合は横一線で昇給する
  • 年収における手当やボーナスの割合は多い
  • コロナ禍でボーナスの支給額が減ったと話す方が多い

待遇に関する口コミは人気企業300社の中でも上位で、満足しているという方が多いです。

総合職の場合は同じ規模の企業と比べるとやや低いと感じるものの、不満はないと話す方が多いです。

年功序列の色が強いため、同期入社の場合は横並びで昇給していき、役職がつくと大きく年収が上がります。

ちなみに、年収における上記のような手当やボーナスなどの割合が高いです。

そのため、現場職の場合は乗車手当などが付くので、若手のうちから給与が高くなる傾向にあります。

また、コロナ禍によって利用者数が減ったことで、ボーナスの支給額が下がったと話す方もいます。

参考:役職別の年収目安

JR東海の役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

役職目安 社内等級 年収目安
係職 J 350万円~400万円
指導職 S 550万円~600万円
主任 C 650万円~700万円
管理者(係長) L 950万円~1,000万円
管理者(課長代理) L 1,100万円~1,150万円
経営職(課長) M 1,350万円~1,400万円
経営職(部長) M 1,500万円~1,550万円
取締役 5,600万円

4-2. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 有給休暇の取得を推奨しており、実際に休暇は取りやすい
  • 現場職の場合はシフト制なので、夜勤が多く土日の休みは取りにくいなど、不規則な生活になる
  • 部署や役職によっては土日の出勤や災害時などの緊急対応が多くなる
  • 引っ越しを伴う異動が多いが、新幹線での帰省ができる範囲の場合が多い

ワークライフバランスの評価は人気企業300社の中でも下位です。

まず多い口コミが、有給休暇の取得を推奨しており、実際に取りやすいというものです。

特に、事務系の職種の場合はGWや年末年始などのタイミングで長期休暇も取りやすくなります。

通常の業務においては、駅や運転手などの現場で働く場合、シフト制となっていることが多く残業が少ない傾向です。

ただ、不規則であることと、土日の休みは取りづらい点に不満を持つ方もいます。

また、部署や役職によっては、残業時間が長いや休日出勤があるという口コミもあります。

  • 総合職:部署によっては上限いっぱいまで残業をしている傾向がある
  • プロフェショナル職(現業職・現場職):人員が足りない場合は呼び出されることもある。台風などの災害時には緊急で仕事が発生する
  • 管理職:スタッフ時代に比べて忙しくなり、土日にも関係なくメールでやり取りが発生するとの声も

会社全体の残業時間の平均は22時間ですが、部署・状況によってはハードワークが必要です。

このほか、引っ越しを伴う異動が多いため、世帯持ちの方からは新幹線などで帰省はしやすいエリアなのは助かるが、家を買ったりという意思決定がしずらいという声もありました。

4-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • ルーティーンワークの多さゆえに、成長している実感が持てないという方は、運行現場に近づくほど多い
  • プロフェッショナル職の場合は、専門性の高さを追求できるが転職市場では通じないとの声も
  • 総合職の場合はジョブローテーションを通して、ゼネラリストとして育成される

成長・キャリアアップに関する評価は人気企業300社の中では下位です。

まず多い口コミは、ルーティーンワークが多く成長している実感がないというもので、特に運行現場に近い職種の方からの声が多いです。

そして、プロフェッショナル職の方から、技術力は向上している実感があるが、ニッチな領域であり、同業他社の数も少ないので、転職などでは活かしづらいと話をされる方が多数います。

ただ、総合職の方からはジョブローテーションを通して複数の職種を経験することで、ゼネラリストとして成長した実感があると話す方は多数います。

また、階層別の研修や海外研修、出向などの機会も用意されています。

以上を踏まえると、成長できる環境は用意されていますが、環境を活用できるかは自身の取り組みによるという点には注意が必要です。

4-4. やりがいに関する口コミ

  • 巨大インフラを支えている実感がある
  • インフラを止めてはいけないという緊張感から、やりがいよりも安堵感の方が勝るとの声も
  • ルーティーンワークが多いので、やりがいが持てないという方もいる

JR東海にはやりがいを持って仕事に取り組んでいる方が多いです。

まず多い口コミは、東海道新幹線をはじめとした巨大なインフラを支えている実感があるというものです。

ただ、絶対にインフラを止めてはいけないという緊張感があるので、無事に乗り切ったという安堵感の方がやりがいにまさると話す方もいます。

そして、ルーティーンワークとなっている仕事が多いため、淡々と働くだけでやりがいがないという声もあります。

4-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

  • 交通インフラを支えている企業ということもあり、組織内のルールを遵守することを徹底している
  • トップダウンで仕事が進むことが多い
  • ミスが許されないため、減点主義の風土がある

職場の雰囲気は人気企業300社の中でも下位です。

まず多い口コミは、安全第一の考え方があるため、細やかな規則があり非常に堅い組織であるというものです。

組織体制は縦割りで、トップダウンで仕事が進むことが多い傾向です。

大きなインフラを運営していることから、ミスや不具合に対して非常に厳格な姿勢をとっており、意思決定までに時間を要する傾向があります。

そのため、サービスの改変などがある場合は、社内調整でも細かくすり合わせをおこない、年単体で調整する場合もあると話す方もいます。

上記のような保守的な体制ゆえに、ミスは絶対に許されない減点主義の傾向があります。

また、お酒が好きな方も多く社内での飲み会などが頻繁にあるという声もあります。

参考:JR東海から転職で出ていく人の事情やキャリア

JR東海は、安定した雇用体系、高い報酬から定年まで働く人がほとんどで、離職率は2018年度~2022年度の5年間の間で1.46%となっています。(引用元:統合報告書2023

しかし、年功序列なので若手のうちはなかなか給与が上がらない、現場に近いと不規則な生活になりやすいといった理由で転職を検討されています。

5. JR東海の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、JR東海の中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

5-1. JR東海の中途採用で聞かれる想定質問40選

JR東海の面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

  1. JR東海がインフラ企業として担う役割に共感いただいた点や、その理由を教えてください。
  2. これまでの経験で、他の業界で培った知識やスキルをどのように当社で活かせると考えますか?
  3. チーム全体で目標を達成した経験について、あなたの具体的な貢献を教えてください。
  4. お客様の満足度を向上させるために意識したことや、成果を挙げた事例があれば教えてください。
  5. 大規模な計画やプロジェクトに取り組む際、あなたが意識している重要なポイントは何ですか?
  6. 安全性や正確性が重視される業務で、これまでにどのように成果を上げてきましたか?
  7. 利用者や顧客に向けたサービスの改善に取り組んだ経験があれば教えてください。
  8. これまでに直面した課題やトラブルをどのように解決したか教えてください。
  9. 当社のような社会基盤を支える事業に求められる価値観について、あなたの考えを聞かせてください。
  10. 新しい環境に適応する際、あなたが工夫したことや努力したことについて教えてください。

若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個

  1. 前職や学生時代に学んだことを、当社でどのように応用したいと考えていますか?
  2. 新しい職場や環境に早く馴染むために心がけていることを教えてください。
  3. グループでの課題解決に取り組んだ際の具体的な役割と成果を教えてください。
  4. サービスやプロセスの改善に自ら提案を行った経験があれば教えてください。
  5. 過去に挑戦した新しい取り組みの中で、特に成果があったものを教えてください。
  6. 利用者や顧客からの意見を業務に活かした経験があれば教えてください。
  7. 短期間で業務やタスクに習熟するために工夫したことを教えてください。
  8. コミュニケーションが鍵となる業務で、あなたが重視した点について教えてください。
  9. 問題が発生した際、主体的に行動して解決に導いたエピソードを教えてください。
  10. 当社のリニア中央新幹線事業について、特に関心を持っている点を教えてください。

中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個

  1. 前職でリーダーシップを発揮して取り組んだプロジェクトについて教えてください。
  2. 部門やチームの業務効率を向上させた具体的な経験を教えてください。
  3. 他業界で培ったスキルを鉄道事業に応用する際、どのように活かせると考えますか?
  4. 現場の課題や改善案を、上層部に提案し採用された経験を教えてください。
  5. 異なる部署や外部機関との調整を成功させた具体例を教えてください。
  6. 技術やシステムの導入を進める上で、どのようにメンバーを巻き込んでいきましたか?
  7. 利用者満足度向上を目指した具体的な取り組みや工夫を教えてください。
  8. 複数の関係者と連携し、トラブルを解決した際のプロセスについて教えてください。
  9. 安全性を優先しながら効率化を進めた経験があれば教えてください。
  10. 長期的な視点でのプロジェクト運営において、重要視したポイントを教えてください。

管理職・シニア(40代以上)が準備すべき質問10個

  1. 組織のビジョンを実現するために立てた戦略と、その成果を教えてください。
  2. チーム全体のパフォーマンスを向上させるために実施した施策について教えてください。
  3. 大規模なプロジェクトを統括した際、最も意識したリーダーシップのポイントを教えてください。
  4. 社会基盤を支える事業において、リスク管理をどのように実施しましたか?
  5. 経営方針に基づき、部門間の連携を強化するために行った具体策を教えてください。
  6. 技術革新やデジタル化に対応するため、組織としてどのような変革を進めましたか?
  7. 安全性と効率性のバランスを取るために、最も重視した点を教えてください。
  8. 利用者視点で新しいサービスや価値を創出するための具体的な取り組みを教えてください。
  9. グローバル展開の視点を持つ鉄道事業において、どのような役割を担いましたか?
  10. リニア中央新幹線事業を含む未来の交通インフラにおいて、あなたの経験をどう活かせますか?

5-2. JR東海の中途採用選考でアピールすべきポイント

JR東海への転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

  1. 全ての人がアピールすべきポイント
  2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
  3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
  4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。

  • 安全性への高い意識
  • 顧客志向のサービス提供
  • チームでの協働力
安全性への高い意識

JR東海は「安全最優先」を掲げており、全社員に安全意識の徹底を求めています。

過去の職務で安全管理に取り組んだ具体的な経験を示すことで、同社の理念に共感し、実践できる人材であることを伝えられます。

顧客志向のサービス提供

顧客満足度の向上はJR東海の重要な課題です。

これまでに顧客のニーズを把握し、サービス改善を行った具体的な事例を挙げることで、利用者視点を持った提案力をアピールできます。

チームでの協働力

鉄道事業では、多部門との連携が不可欠です。

異なる立場のメンバーと協力し、プロジェクトを成功させた経験を具体的に示すことで、同社の求める協働力を伝えられます。

2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)が追加でアピールすべきポイント

若手社員でJR東海への転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。

  • 学習意欲と吸収力
  • 主体的な行動力
  • 現場対応力
学習意欲と吸収力

若手社員には、新しい知識や技術を迅速に習得し、現場に適応する力が求められます。

短期間でスキルを習得し、成果を上げた経験を示すことで、学習意欲と柔軟性を強調できます。

主体的な行動力

課題を見つけ、自ら解決に取り組む姿勢が期待されています。

自発的に提案や改善を行い、具体的な成果を出したエピソードを示すことで、現場での活躍がイメージされやすくなります。

現場対応力

鉄道事業では、予期せぬ事態への迅速な対応が求められます。

困難な状況を冷静に乗り越えた具体的なエピソードを示すことで、現場対応力をアピールできます。

3. 中堅社員(30代〜40歳前後)が追加でアピールすべきポイント

30代〜40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • プロジェクト推進力
  • コスト管理と効率化の経験
  • 異なる部門間の調整能力
プロジェクト推進力

中堅社員には、プロジェクトを主体的に進める力が求められます。

リーダーとしてプロジェクトを計画・遂行し、チームをまとめながら成果を上げた事例を具体的に説明することで、責任ある役割を担う準備ができていることを伝えられます。

コスト管理と効率化の経験

鉄道事業では、コスト削減や効率化が重要課題です。

コストを抑えながら業務を改善した事例や、資源を有効活用して効率を高めた経験を挙げると、即戦力としての評価につながります。

異なる部門間の調整能力

安全性や運行効率を向上させるには、複数部門との調整が不可欠です。

部門横断的なプロジェクトやチーム間調整を成功させた経験を具体的にアピールすることで、調整力の高さを伝えられます。

4. 管理職、シニア(40代以上)が追加でアピールすべきポイント

40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 組織マネジメント能力
  • リスク管理能力
  • 長期的な視点での事業戦略策定力
組織マネジメント能力

管理職には、部門をまとめ、目標を達成するリーダーシップが期待されます。

大規模なチームを率いて課題を克服し、成果を上げた具体的な事例を示すことで、マネジメントスキルの高さを伝えられます。

リスク管理能力

鉄道事業では、運行上のリスクを最小限に抑える能力が求められます。

リスク発生を予見し、対策を講じて被害を防いだ経験を挙げると、管理職としての的確な判断力をアピールできます。

長期的な視点での事業戦略策定力

JR東海は、リニア中央新幹線をはじめとする長期プロジェクトを進めています。

長期的な事業戦略を策定した経験や、持続可能性を考慮した意思決定の具体例を示すことで、将来的な貢献が期待できる人物であると印象付けられます。

6. JR東海の選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと

JR東海へ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。

転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

使うべきなのは、下記の4つの理由でJR東海への転職に有利になるからです。

  • JR東海の非公開求人に応募できる
  • JR東海の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
  • JR東海側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

4つの理由を1つずつ解説します。

6-1. JR東海の非公開求人に応募できる

転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、JR東海の非公開求人を持っている可能性もあります。

非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。

JR東海に行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、必ず転職エージェントに相談しましょう。

6-2. JR東海の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる

大手転職エージェントだと、JR東海や同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。

過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。

さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。

6-3.JR東海側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる

転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。

企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。

腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。

6-4. 内定時に給与交渉をしてくれる

内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。

給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。

以上の4つの理由で、JR東海やその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。

7. JR東海の転職で使うべきエージェント3選

JR東海の転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

この3つに登録し、JR東海やその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、JR東海の求人も持っている可能性が高い
  • JR東海への転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

7-1. doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、JR東海などの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

doda公式ページ:https://doda.jp/

7-2. マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

7-3. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

JR東海への転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

8. JR東海への転職に関するQ&A

その他JR東海への転職でよく相談されるポイントについて解説します。

  1. 職種別に年収は変わりますか?
  2. JR東海の評価制度はどうなっていますか?
  3. JR東海で働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか?
  4. JR東海の福利厚生はどうですか?

Q1. 職種別に年収は変わりますか?

はい、JR東海が募集している以下の3職種の中では、配属先の職種やエリアに指定のない総合職の年収が最も高く、次点でプロフェッショナルが高いです。

  • 総合職
  • プロフェショナル職
  • アソシエイト職(一般職)

ただ、運行現場で働く場合は手当(乗車手当など)が付くので、プロフェッショナル職であっても若手の間は総合職よりも年収が高くなる場合もあります。

Q2 . JR東海の評価制度はどうなっていますか?

JR東海では明確な評価制度はありませんが、期中の面談と年度末の人事考課面談にて評価が行われます。

社員からの口コミでは、以下の様な声があがっています。

  • 年功序列の色が強く、大きなミスをしなければ横並びに昇給・昇進していく
  • 学歴が高い方が上がりやすいと感じるという声も
  • 仕事の成果だけでなく、上司に好かれておく必要があると感じる
  • 昇進をするには、試験に受かることが必須となる

Q3. JR東海で働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか?

評価制度を踏まえ、JR東海で働きながら年収を上げるためには、下記3点が重要です。

  • ミスをせずに職位に基づいた職務を全うすることで、評価を下げない
  • 評価者である上司の心象が良くなるように、普段からアピールしておく
  • 昇格試験(筆記と面接)に合格し、職位を上げる

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、JR東海では大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

Q4. JR東海の福利厚生はどうですか?

JR東海の福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

休暇 ・年間休日120日
・慶弔に応じた休暇
・年次有給休暇
・育児・介護等による休暇
・休職制度など
住宅関連 ・寮、社宅、住宅支援制度
年金・財形関連 ・企業型確定拠出年金制度
退職金 ・あり
その他 ・JR東海福祉会など
・社内クラブ・同好会有

社員の口コミでは、寮・社宅や住宅手当が充実しているという声は多いです。

9. まとめ

JR東海への転職について、口コミや転職のコツをまとめてきましたがいかがでしたか?

JR東海は、待遇・やりがい面で良い口コミがある会社ですが、ワークライフバランス、キャリア・成長、職場の雰囲気面などで一部不満の声も出ていることに注意しましょう。

JR東海に転職を決めた方も、転職難易度がやや高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

(参考)JR東海および、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

JR東海 有価証券報告書
東急電鉄 有価証券報告書
小田急電鉄 有価証券報告書
JR東日本 有価証券報告書