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組み込みエンジニアに強い転職エージェント6選|経験別のおすすめと選び方

「組み込みエンジニアに強い転職エージェントは?」、「技術職ならどれがいい?」など、組み込みエンジニアが使うべき転職エージェントが気になっていませんか?

同じ職種でも、それぞれの経験や年収ごとに使うべきエージェントは変わり、ミスマッチなものだと相手にされないので注意しましょう。

また、近年は低品質なエージェントが急増しているので、選び方を間違えると転職の失敗にもつながります。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、組み込みエンジニア向けの転職エージェントについて、以下の流れで解説していきます。

全て読めば、組み込みエンジニアの転職にはどのエージェントを使うべきか、選ぶ上でどんな注意点があり、使いこなすコツはあるかまでがわかり、転職エージェントで失敗しなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 結論|組み込みエンジニアが使うべき転職エージェント

このページでは、組み込みエンジニアの方におすすめの転職エージェントについて、根拠を持って詳しく解説していきます。

長くなってしまったので先に結論を言うと、以下から、経験や現在の年収別に3社を選ぶべきです。

組み込みエンジニア
経験者
未経験
~600万円 600万円~
リクルートエージェント
doda
ワークポート
レバテックキャリア ×
メイテックネクスト ×
JACリクルートメント ×

組み込みエンジニアの大手・優良企業の求人は、これら6社に集中していて、ここから選べば間違いありません。

参考に、これらの特徴を一文でまとめると以下の通りです。

特徴
リクルートエージェント 組み込みエンジニアの求人数、転職サポート実績ともに最多の大手
doda 業界トップクラスの求人数を誇る大手で、組み込みエンジニアの転職にも強い
ワークポート IT企業やメーカーの転職に力を入れていて、未経験からできるエンジニア求人も比較的多い
レバテックキャリア IT特化型の最大手で、即戦力になるエンジニア経験者の転職なら必須
メイテックネクスト メーカー技術者に特化していて、自動車業界など、メーカーのエンジニア求人に特に強い
JACリクルートメント ハイクラス転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収600万円以上は登録必須

経験者はスカウトサービスも1つは使う

組み込みエンジニア経験者の方は、あわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

これは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サービスで、主に即戦力になる年収600万円以上の方を対象としています。

scout

※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント

求人のある製造業界、IT業界の人手不足もあり、組み込みエンジニアの方は、現在そこまでの年収がなくてもスカウトがもらえる可能性が高いです。

企業からのスカウトだと、いきなり面接に進んでスピーディーに内定が出るケースもあるため、登録しておいて損はありません。

中でもおすすめは、スカウト型の最大手で、30,000社以上の企業からスカウトが受けられる「ビズリーチ」です。

組み込みエンジニアとは

家電製品やスマホなどの、機械の中に組み込まれたコンピューターを開発するエンジニアのことです。

例えば自動販売機の場合、「押したボタンの商品を出す」「お釣りは計算して出す」といったシステムが組み込まれています。

embedded engineer

組み込みエンジニアは、こうした頭脳となる機能を、機械につけていく仕事です。

開発には、「C、C++、Java」といった言語が使われます。

勤務先としては大きく以下2パターンに分けられます。

  • 家電や機械のメーカー
  • メーカーから開発を請け負うIT企業

未経験でも転職できる?

何らかの開発経験があったり、なくても、情報系や理系の大学出身の方だと、未経験でもなれる可能性はあります。

また、20代であれば、こうしたバックグラウンドなしでも、1から研修で仕事を教えてもらえる、未経験歓迎の募集もあります。

ただ、一般的なエンジニア以上に高い開発スキルが必要なこともあり、9割以上は経験者向けで、未経験者向けの求人は少ないです。

未経験から目指したい方は、「ワークポート」のような未経験転職に強い大手エージェントをまず利用しましょう。

可能性があるか、まずどうすべきかといった点で、詳しい担当に親身に相談に乗ってもらえます。

2. 組み込みエンジニアに強い転職エージェントの選び方

組み込みエンジニアとして転職を目指す方は、以下の方法で転職エージェントを選んでおきましょう。

  • 選び方1. 実績のある大手を選ぶ
  • 選び方2. 求人が豊富なエージェントを選ぶ
  • 選び方3. 自分の経験・年収に合わせて選ぶ

この選び方がなぜ重要かを紹介していきます。

選び方1. 実績のある大手を選ぶ

転職エージェントは大手から中小まで二万社以上ありますが、実績のある大手だけを選ぶようにしましょう。

大手と中小のメリット・デメリットは下記の通りで、大手エージェントの方が転職時に強い味方になります。

大手と中小の違い

企業側もまず大手を頼るため求人が豊富で、個別に紹介を頼まれた、表に出ない好条件な求人もたくさん持っています。

また、サポート経験が多い分、企業ごとに「面接でどう答えれば内定が出やすいか」といったデータも豊富に持っています。

求人、選考対策いずれの面でも優秀で、大手を使うだけでいい会社に入れる確率はグッと高まります。

大手にも下記のデメリットがありますが、使い方次第で解消できるため、大手を選べば間違いありません。

  • ×忙しいので放置されることがある(一人の担当が何人もサポートする体制)
    →まめに連絡を取ったり、積極的な姿勢を見せれば優先的に対応してくれる
  • ×中にはハズレの担当もいる
    →エージェントを複数使えばハズレの担当者と付き合わなくて済む

知っておくべき裏事情:近年は低品質なエージェントが急増した

下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。

引用:厚生労働省ホームページ

これには、資格さえあれば、ネットで誰でも簡単にエージェント業を始められるようになった背景があります。

新設の中小エージェントにも、エンジニアの転職に特化していたり、優良なものはありますが、以下のようなタイプが多いのが実情です。

  • 企業とのパイプが弱く、紹介できる求人が少ない
  • 常に出回っているようなブラック求人しか持っていない
  • 実績が少なく「会社ごとにどう対策すれば内定が出やすい」といったノウハウがない

こうしたエージェントにあたると、手持ちの求人から内定を出そうと、希望と違う求人をごり押しさたり、転職失敗の原因にもなるため注意が必要です。

選び方2. 求人が豊富なエージェントを選ぶ

また、大手の中でも組み込みエンジニアの求人が多いエージェントを選んでおきましょう。

リクルートやdodaのように、あらゆる転職に強い大手は組み込みエンジニアの求人も多いので、積極的に使いましょう。

組み込みエンジニアの求人数
レバテックキャリア(IT業界に特化) 約1,100件
メイテックネクスト(メーカーに特化) 約1,500件
リクルートエージェント 約20,000件
doda 約9,100件

募集のあるIT業界や製造業界の転職に特化したものもありますが、大手に比べると求人は少ないです。

大手は30年以上の豊富な実績があり、歴史ある大手優良企業とは必ずと言っていいほどパイプがあります。

有名な大手にしか求人を出さない企業も多く、このように求人数の差も大きくなります。

大手でも、業界に詳しい担当がついてくれる

特化型は、業界に転職に詳しい担当がつくことがメリットとされていますが、それは大手も変わりません。

大手でもITやメーカーの専門部署があり、組み込みエンジニアの経験があるなど、業界に詳しい担当のサポートが受けられます。

特化型から優秀な社員の引き抜きを行っているケースもあり、両方使った方の中でも、「大手の方が深い相談ができた」という評判も多いです。

選び方3. 自分の経験・年収に合わせて選ぶ

また、転職エージェントは、エンジニアとしてのキャリアが自分に合ったものを選んでおきましょう。

組み込みエンジニアに強いエージェントの中でも、それぞれ以下のように得意にしているジャンルが変わります。

  • 組み込みエンジニア経験者のサポートに強い
  • 経験者の中でも、年収600万円~のハイクラス案件に強い
  • 未経験から目指す人のサポートに強い

ミスマッチなものを選ぶと、「全然紹介が受けられない」となるため、このページを参考にキャリアに合ったものを使いましょう。

特に、ITや製造業界特化のエージェントは、経験者しか相手にしないので注意しましょう。

未経験から目指す方は、「ワークポート」のように対象となる求人が多く、初心者のサポートにも強いエージェントを選ぶようにしましょう。

その他ポイント. 必ず3社は使って担当を比べる

転職エージェントは、担当を比べるためにも、必ず3社は使うようにしましょう。

どんなに優良な転職エージェントでも、担当者によって経験や対応は違い、以下のようなハズレの担当者に当たる場合もあるからです。

  • 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
  • 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
  • 応募や内定を急かすなど対応が悪い

一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。

一社のみ登録

複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。

複数社登録

いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。

また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。

ここまでを踏まえ、次の章から、具体的に選ぶべきエージェントを紹介していきます。

3. 組み込みエンジニアに強い転職エージェントおすすめ6選

今回当ページでは、大手転職エージェント30社以上を比較し、以下の観点で6社を厳選しました。

  • 運営歴20年以上の老舗
  • 組み込みエンジニアの求人が豊富
  • 使った方からの評判が極めていい

厳選した6社について、経験や年収別におすすめ度をまとめたのが以下です。

組み込みエンジニア
経験者
未経験
~600万円 600万円~
リクルートエージェント
doda
ワークポート
レバテックキャリア ×
メイテックネクスト ×
JACリクルートメント ×

いい担当者を見極めたり、求人の選択肢を広げるためにも、上記から必ず3つは使っておきましょう。

では、それぞれ特徴を解説していきます。

3-1. リクルートエージェント

r-agent

リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、組み込みエンジニアの求人数・転職実績共にトップクラスです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手メーカーの求人も多いので、登録しておいて損はありません。

リクルートエージェントの口コミ・評判

  • ◯担当が私の職種への理解がある方で、話が伝わりやすく、相談しやすかった。(30代男性)
  • ◯紹介されるのが聞いたことのある有名企業ばかりで、さすが大手のサービスだと思った。(20代女性)
  • △忙しいのか、こちらも積極的に動かないと、相手にしてもらえない感じがありましたね。(30代男性)

リクルートエージェントの基本情報

向いている人 全ての組み込みエンジニア志望者
求人数(組み込みエンジニア) 約20,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
運営歴 1977年~

リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/

3-2. doda

doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。

dodaの口コミ・評判

  • ◯企業ごとの面接データにとても詳しいベテランの担当さんで、大変役に立ちました。(40代男性)
  • ◯職歴が浅い自分にもこんな可能性があるのかと、驚くほどいい求人をたくさん紹介してくれた。(20代男性)
  • △第一志望に内定もらえたので良かったですが、連絡がやや取りにくいことがあった。(30代男性)

dodaの基本情報

向いている人 組み込みエンジニア経験者(年収~600万円)、未経験者
求人数(組み込みエンジニア) 約9,100件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
運営歴 1989年~

doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/

3-3. ワークポート

workport

ワークポート」は、IT企業やメーカーの転職に力を入れている、若手からの支持が大きい転職エージェントです。

設立当初はIT業界に特化していましたが、2014年から他業種の取り扱いも開始しており、現在はメーカーも含めあらゆる業界に対応しています。

未経験歓迎のエンジニア求人が比較的多いので、未経験から組み込みエンジニアを目指す方には特におすすめです。

ワークポートの口コミ・評判

  • ◯業界未経験からの転職でしたが、応募先の選び方から丁寧に教えてくれて、頼りになりました。(20代男性)
  • ◯担当のレスが早く、終始スムーズに活動を進められました。(30代女性)
  • △エンジニアとして年収アップできる案件は少ない印象でした。(20代男性)

ワークポートの基本情報

向いている人 組み込みエンジニア未経験者
求人数(組み込みエンジニア) 約4,500件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ワークポート
運営歴 2003年~

ワークポート公式ページ:https://www.workport.co.jp/

3-4. レバテックキャリア

レバテックキャリア

レバテックキャリア」は、IT特化型の中でも最大手の転職エージェントです。

実績はこれまで紹介してきた大手に劣りますが、業界経験者からの評判は特にいいので、さらに登録する余裕のある方は使っておきましょう。

また、フリーランス向けのサービスも運営しているため、正社員とフリーランスで迷っている方には、まず「レバテックキャリア」への相談がおすすめです。

レバテックキャリアの口コミ・評判

  • ◯ここを使って転職した同僚が多く、試しに使ったが、スキルが活かせる求人が豊富で良かった。(30代男性)
  • ◯私の志望するWEB系の求人が多く、ポートフォリオのアドバイスも深くてとても役立った。(20代女性)
  • △紹介される求人に、一部だが、的外れなものが混じっていたのが気になりました。(30代男性)

レバテックキャリアの基本情報

強いジャンル 組み込みエンジニア経験者(年収~600万円)
求人数(組み込みエンジニア) 約1,100件
対応エリア 東京、名古屋、大阪、福岡周辺
運営会社 レバテック株式会社
運営歴 2005年~

レバテックキャリア公式ページ:https://career.levtech.jp/

3-5. メイテックネクスト

meitec_next

メイテックネクスト」は、メーカー技術職に特化した転職エージェントで、機械・電気系エンジニアのサポートに特に強いです。

運営元のメイテックは、大手メーカーに設計や開発、生産技術などのエンジニアを派遣する事業を40年以上行っている老舗です。

大手メーカーとは強いパイプがあり、担当も元技術者が多く専門性も高いので、メーカー志望の組み込みエンジニアの方は必ず使っておきましょう。

メイテックネクストの口コミ・評判

  • ◯他の大手に比べて、私一人にじっくり向き合ってくれる感じが嬉しかった。(20代男性)
  • ◯前いた会社の同僚の中でも、技術職の転職だと、メイテックは使うのが常識だった。(40代男性)
  • △応募先に違う書類を送ったり、一部ミスがあったが、概ね満足(30代男性)

メイテックネクストの基本情報

向いている人 組み込みエンジニア経験者(年収600万円~)
求人数(組み込みエンジニア) 約1,500件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社メイテックネクスト
運営歴 1974年~(メイテックグループ)

メイテックネクスト公式ページ:https://www.m-next.jp/

3-6. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントです。

実績や知名度の高さから、企業側も、高待遇の技術者などハイクラス求人はJACにだけ相談していることも多いため、年収600万以上の方は必ず登録しておきましょう。

世界11カ国にも支店を持っていて国外の会社との取引も多く、外資系メーカーとも強いパイプがあります。

JACリクルートメントの口コミ・評判

  • ◯私の職種に対する理解度は他社エージェントに比べて段違いに高かった。(30代男性)
  • ◯チャレンジングな紹介に最初は戸惑ったが、結果キャリアアップに成功し、感謝しかない。(40代男性)
  • △腕試しに登録しましたが、職歴が浅いからか、丁重にお断りされました。(30代女性)

JACリクルートメントの基本情報

向いている人 組み込みエンジニア経験者(年収600万円~)
求人数(組み込みエンジニア) 約1,200件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
運営歴 1988年~

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

(参考)その他特化型エージェントまとめ

これまで紹介してきた以外で、ランク外となった特化型エージェントを以下に全てまとめました。

IT業界に特化 特徴
ウィルオブテック 2021年にスタートしたITエンジニア特化のエージェント
ギークリー 東京を中心にIT業界の転職に特化
社内SE転職 東京、大阪をメインで社内SEの転職に特化
ウズカレIT 未経験からのエンジニア転職に特化
TechClipsエージェント 首都圏のITエンジニア、ITコンサルの転職に特化
クラウドリンク 2017年にスタートしたITエンジニア特化のエージェント
KIKKAKEエージェント 2020年にスタートしたITエンジニア特化のエージェント
G-JOBエージェント ゲーム業界に特化
製造業に特化 特徴
工場転職ナビagent 主に自動車関連で、年収600万円以上のメーカー求人への転職に強い
タイズ 関西エリアの大手メーカーへの転職サポートに強い
Achieve career 静岡、愛知エリアのメーカー・ITエンジニアの転職に特化

ただ、これらは以下いずれかに当てはまり、まず使うべきサービスではありません。

  • ×SEなど、組み込み・制御以外のITエンジニア求人がメイン
  • ×紹介した6社に比べて、組み込みエンジニアの求人が少ない
  • ×運営実績が少なく、企業とのパイプが弱い

紹介した大手3社を使ってもうまくいかなかった方のみ、これらを使いましょう。

転職エージェントの大まかな流れは以下の通りです。

  1. ネットから申し込み
  2. エージェントと面談(対面かWEB、電話)
  3. 求人紹介を受ける
  4. 企業に応募
  5. 面接
  6. 内定

最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。

面談は、どのエージェントも現在はオンラインや電話で行うケースが多いです。

申し込みから内定まで、トータルで3ヶ月はかかるケースが多いため、余裕を持って早めに申し込みをしておきましょう。

4. 経験者向け|おすすめのスカウトサービス3選

組み込みエンジニア経験者の方は、あわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

スカウトサービスは、経歴やスキルを登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つサービスで、主に即戦力になる年収600万円以上の方を対象としています。

ITや製造業界の人手不足もあり、組み込みエンジニアの方は、現在そこまでの年収がなくてもスカウトがもらえる可能性が高いです。

登録するとあなたのプロフィールがデータベースにのり、それを使う企業の人事やヘッドハンターの目に留まると、スカウトが受けられます。

scout

※ヘッドハンター:企業に紹介を頼まれた求人にあった人材を探す業者

登録後は待つだけでよく、企業からのスカウトだといきなり面接に進んでスピーディーに内定が決まることもあるため、登録しておいて損はありません。

迷ったらどれだけの企業が使っているサービスかを公開していて、数が最多の「ビズリーチ」を選びましょう。

  登録企業数 運営歴
ビズリーチ 約30,000社 2009年~
リクルートダイレクトスカウト 非公表 2014年~
doda X 非公表 2019年~
AMBI 約2,800社 2017年~
ミドルの転職 なし
(在籍するエージェントからのスカウトのみ)
2015年~

スカウトサービスの最大の強みは企業から直接スカウトが受けられることですが、企業数が多いほどチャンスは広がり、スカウトも増える傾向があります。

4-1. ビズリーチ

bizreach

ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。

即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は30,000社を超えます。

一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみるのがおすすめです。

有料プランの機能とは?

ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。

  • サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
  • ヘッドハンターのスカウトが全て見られる

自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、無料で使える転職エージェントの方がおすすめです。

紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かかりません。

ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。

求人数 約120,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ビズリーチ
登録企業数 約30,000社
在籍ヘッドハンター数 6,200人

ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp

4-2. リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト」は、ビズリーチの後を追うように始まった、転職業界最大手のリクルートが運営するスカウトサービスです。

登録に審査があるビズリーチに対し、審査なしで誰でも登録ができ、全機能を無料で使うことができます。

登録社数は非公開ですが、「最大手だし使っておこう」と考える企業の採用担当者は多いはずで、多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

ビズリーチが審査に通らず使えなかった方や、さらに可能性を広げたい人は登録しておきましょう。

求人数 約196,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
登録企業数 非公開
在籍ヘッドハンター数 4,300人

リクルートダイレクトスカウト公式ページ:https://directscout.recruit.co.jp/

4-3. doda X

dodax

doda X」も、ビズリーチの後を追うように始まった、業界大手のパーソルキャリアが運営するスカウトサービスです。

dodaの転職エージェントはリクルートと一緒に使う企業も多く、こちらも多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

他社にはない、パーソルの担当者からハイクラス求人の紹介が受けられるサービスもあるので、気になる方は企業スカウトとセットで使ってみましょう。

求人数 約49,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
登録企業数 非公開
在籍ヘッドハンター数 約8,000人

doda X 公式ページ:https://doda-x.jp/

5. 組み込みエンジニアが転職エージェントを使うべき4つの理由

求人サイトから応募するなど他の方法もありますが、組み込みエンジニアとして転職を目指す方は、以下の理由で転職エージェントをまず使うべきです。

  • 転職でのミスマッチが起きにくい
  • 世の中に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる
  • 選考をより有利に進められることがある
  • 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる

理由1. 転職でのミスマッチが起きにくい

転職エージェントを使えば、「いざ働き始めたら、思っていたのと違った」といったミスマッチは起こりにくくなります。

求人のデメリットや裏側も踏まえて、あなたの希望にマッチする求人だけを紹介してくれるからです。

転職エージェントは、求人票からは読み取れない、以下のような情報も大量に持っています。

  • 職場の雰囲気はどうか、現場のリーダーはどんな人柄か
  • 休みのとりやすさ、サービス残業の実態はどうか
  • 直近でどれだけ人が辞めているか

現場に通って職員に話を聞いたり、過去にサポートした人へも聞き取りをして、こうした情報を日々集めています。

組み込みエンジニアの募集が出るIT業界、製造業界は、以下のように人手不足の企業が多いです。

採用に苦労していて、とにかく人が欲しいあまり、面接でも肝心なデメリットを教えてくれない企業も多いのが現実です。

組み込みエンジニアの場合、いざ働き始めてから、以下のような隠れたデメリットに後悔するケースはよくあります。

  • 「営業や製造など他部署との仲が悪く、人間関係のストレスが強い」
  • 「サービス残業が当たり前の社風」
  • 「雑用ばかりで、スキルが全然身につかない」

エージェントはこうした職場ごとの悪い点についても先に教えてくれるため、転職の失敗を防げるようになります。

なぜここまでしてくれるの?

転職エージェントは、転職を成功させないと利益が出ない仕組みで、ミスマッチはエージェントにとっても損になるからです。

転職エージェントは、企業にあなたを紹介することで、企業から紹介料を受け取るビジネスです。

この紹介料は、仮にあなたが3ヶ月以内など短期で辞めた場合は、事業者に返金するルールがあります。

あなたにすぐに辞められると、転職エージェントは紹介料が手に入らず、大損になるのです。

長く続けられる職場に転職をしてもらい、利益につなげるためにも、ミスマッチを防ぐことに全力を注いでくれます。

理由2. 表に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる

そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。

転職エージェントを使えは、求人サイトにはないこれらの高品質な非公開求人にも応募ができます。

逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。

理由3. 選考をより有利に進められることがある

転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。

採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。

エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。

また、大手だとこれまでのサポート実績から、企業ごとに「どんな人に内定が出やすい」といった情報もたくさん持っていて、対策のアドバイスがもらえます。

理由4. 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる

転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉

自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。

特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。

転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。

デメリットは使い方次第で解消できる!

転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。

  • ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
    →老舗、大手のエージェントを選ぶ
    →3社以上使い、担当者を比べる
  • ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
    →キャリアの面で自分に合ったエージェントを選ぶ

そのため、転職を考えている方は、転職エージェントを使っておけば間違いありません。

転職エージェントに断られた場合は?

転職エージェントは、転職が決まらないと利益が出ないため、自社でサポートが難しい人は、サポートを断るケースがあります。

3社以上に断られた方は、自分で求人を探して応募する求人サイトを使いましょう。

jobchange_site

求人サイトなら、最大手で求人数が圧倒的に多い「リクナビNEXT」がおすすめです。

登録すると、求人を調べられるだけでなく、企業からのスカウトももらえることがあります。

ただ、これまで紹介した他のサービスと比べると以下の通りで、あらゆる点で劣るため、まず使うべきサービスではありません。

サポート 求人の質・量 選考の有利さ
①転職エージェント
相談〜内定後の交渉まで

良質な非公開求人、数多い

選考対策・プッシュあり
②スカウトサービス
企業からのスカウトなら無し

良質な非公開求人、数多い

企業スカウトなら書類選考なし
③求人サイト ×
自分でやる

公開求人、数少ない
×
自力で頑張る

求人サイトはネット上に求人を公開して、広く募集しないと人が集まらない小さい会社が多く、有名企業など大手の求人は少ないので注意しましょう。

このページで紹介する転職エージェントを3社以上使っても決まらなかった方のみ、最終手段として使いましょう。

転職エージェントに断られるのはどんな人?

転職エージェントに「転職させられない=お金にならない」人と判断されると、断られてしまいます。

そう判断されるパターンとしては、以下があげられます。

  • キャリア・経験がなく、自社と取引のある企業に紹介しにくい
  • 転職活動へのやる気が見えず、本当に転職したいのかわからない

1つ目については、このページで紹介している通り、自分のキャリアに合わせて選ぶことで対処できます。

2つ目の転職への意欲の点も、付き合い方次第でイメージを変えることは可能です。

次の章から、正しい付き合い方も含め、転職エージェントを最大限活用する方法を解説していきます。

6. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。

ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

6-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

7. 組み込みエンジニアについてよくある質問

最後に、組み込みエンジニアについてよくある質問を回答していきます。

7-1. 組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由は?

以下の理由で、やめとけと言われることがあります。

  • 長時間労働になりやすい:人手不足の現場が多く、残業が必要になることが多い
  • 求められるスキルレベルが高い:難易度の高いC言語や、ハードウェア・OSの知識も必要
  • 納期のプレッシャーがきつい:受託開発の企業だと、クライアントの求める納期に追われる
  • 常に勉強し続ける必要がある:新しい技術を覚えていかないと生き残れない

一方で、組み込みエンジニアには、以下のメリットもあるとされています。

  • 自分が関わった製品が世に出ることで、やりがいを感じやすい
  • 人員不足もあり、引っ張りだこの希少価値の高い人材になれる
  • IoT(モノのインターネット)市場は今後更なる成長が予測され、将来性が大きい

7-2. 組み込みエンジニアの年収はどれくらい?

厚生労働省の「職業情報提供サイト」によると、組み込みエンジニアの年収は557.6万円となっています。

全産業の平均年収が約458万円なので、他の職種と比べても高い水準です。(参考:国税庁公式

年齢別の平均年収データは以下のとおりで、30代前半から後半にかけて大きく上がる傾向があります。

平均年収
20代前半 341万円
20代後半 453万円
30代前半 512万円
30代後半 597万円
40代前半 646万円
40代後半 676万円

7-3. 組み込みエンジニアはオワコン?将来性は?

IoT(モノとインターネットを繋げる技術)やAIの市場は拡大を続けていて、そこで必要になる組み込みエンジニアの将来性は大きいと言えます。(参考:経済産業省データ

以下のように、組み込みエンジニアが手掛けるIoTデバイスの数は世界で増え続けているデータもあります。

soumu_iot

引用:総務省「情報通信に関する現状報告の概要(令和4年)

他のエンジニアに比べても、今後引く手あまたになる可能性が高く、高待遇で迎えられることも多くなるはずです。

7-4. 組み込みエンジニアの転職が有利になる資格は?

組み込みエンジニアが、持っていると転職で有利になる資格を以下にまとめました。

内容 必要な勉強時間
ETEC(組み込み技術者試験制度) 組み込みシステムに関する知識やスキルが問われる 約50時間
JSTQB認定テスト技術者資格 テスト技法など、テストエンジニアリングに関する知識が問われる 約20時間
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 組み込みシステムの専門家を認定する試験 約500時間
OMG認定技術者資格試験 世界130カ国で行われる、グローバルなIT資格試験 約60時間~
LinuC Linuxサーバーに関するスキルが証明できる 約100時間
基本情報技術者 エンジニアとしての基礎知識を証明する資格 約200時間
応用情報技術者 「基本情報技術者」の上位にあたる資格 約500時間

ただ、組み込みエンジニアは実務経験やスキルが特に重視され、資格はなくても転職自体は可能です。

まとめ

組み込みエンジニアの転職に強い転職エージェントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

組み込みエンジニアの方は、以下から経験や現在の年収別に3社のエージェントに登録しましょう。

組み込みエンジニア
経験者
未経験
~600万円 600万円~
リクルートエージェント
doda
ワークポート
レバテックキャリア ×
メイテックネクスト ×
JACリクルートメント ×

組み込みエンジニア経験者の方は、以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。