AGCへの転職で後悔しないための全知識|内部事情から成功の秘訣まで
「AGCに転職すべき?」「AGCに転職するにはどうすればいい?」など、AGC(旧:旭硝子)への転職を検討していませんか?
大手素材メーカーとして、転職人気ランキング上位のAGCですが、社内からは悪い口コミもあり、知らずに入社すると後悔する可能性があります。
また、AGCは転職難易度もかなり高く、十分な対策が必要ですが、選考を有利に進められるコツも存在します。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者がAGCへ転職をする上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。
- AGCへの転職|評判・年収・難易度まとめ
- AGCの求人・採用情報
- AGCはそもそもどんな会社か
- AGCの社員からの口コミ・内部事情
- AGCの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
- AGCの選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
- AGCの転職で使うべきエージェント3選
- AGCへの転職に関するQ&A
最後まで読めば、AGCに転職すべきか、転職を目指す際は何をすべきかわかり、AGCへの転職で失敗しなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. AGCへの転職|評判・年収・難易度まとめ
AGCは、国内トップの素材メーカーでガラス事業のほか、クロール・アルカリやフッ素系などの化学品事業にも強みを持っています。
まずは、AGCについて、評判、年収といった転職前に知っておくべきポイントを紹介します。
1-1. AGCの社員からの評判
口コミサイトをもとに社員からのAGCの評判をまとめると、以下の通りになります。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.6 | 105位/300社 |
ワークライフバランス | 3.5 | 140位/300社 |
キャリア・成長 | 3.4 | 66位/300社 |
やりがい | 3.6 | 121位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.6 | 82位/300社 |
社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、下記の通りです。
- ◎年収が高く福利厚生も手厚いので、待遇に満足している人は多い
- ◎若手のうちから裁量権のある仕事を任せてもらいやすい
- ○昇給は年功序列の色が強いので、成果を出しても30歳を過ぎるまでは給与に差が出ずらい
- △部署や役職によってはハードワークとなる
AGCとあわせて検討される企業との比較
AGCとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア・成長 | やりがい | 職場の雰囲気 | |
AGC | 3.6 | 3.5 | 3.4 | 3.6 | 3.6 |
旭化成. | 4.1 | 3.9 | 3.4 | 3.7 | 3.8 |
東レ. | 2.9 | 3.4 | 2.9 | 3.6 | 2.9 |
住友化学. | 3.5 | 3.4 | 2.8 | 3.4 | 2.9 |
一緒に検討される企業の中でどの項目も高いですが、その中でも、AGCはキャリア・成長面を重視する方に合う企業と言えます。
私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声
私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点で成長環境に恵まれているという声をよく聞きます。
- 少数精鋭という事情もあり、若いうちから裁量権を持たせてもらえやすい環境
- 教育体制が充実している
- 海外駐在や出張などの機会が豊富
ただ、年功序列の色が強いので、若手のうちは活躍しても給与が上がりづらい傾向が強いようです。
過去にサポートした中でも、「年齢問わず、活躍に応じて年収が上がるような環境で働いてみたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。
1-2. AGCの平均年収
AGCの平均年収は、863万円です。
一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手化学メーカーと比べても高くなります。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
AGC | 863万円 | 43.2歳 | 17.2年 | 3.6 |
旭化成. | 752万円 | 41.5歳 | 14.3年 | 4.1 |
東レ. | 765万円 | 40.7歳 | 17.4年 | 2.9 |
住友化学. | 842万円 | 41.6歳 | 15.7年 | 3.5 |
※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成
年齢別の給与水準
口コミサイトを元に集計すると、AGCの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 400万円~450万円 |
30歳 | 550万円~600万円 |
35歳 | 750万円~800万円 |
40歳 | 900万円~950万円 |
45歳 | 1,000万円~1,050万円 |
50歳 | 1,100万円~1,150万円 |
55歳 | 1,300万円~1,350万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。
1-3. AGCの転職難易度
AGCへの転職難易度は「かなり高い(高度なスキルや経験があっても難しい)」です。
中途採用は積極的に行なっている傾向がありますが、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
- 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う
1-4. AGCへはどうやって応募すべきか
AGCに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でAGCの転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、AGCの非公開求人に応募できる
- AGCの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- AGC側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、AGCに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。
これらに登録し、「AGCに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほどAGCと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
2. AGCの求人・採用情報
ここではAGCの中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。
2-1. 採用職種
AGCの職種は大きく分けると下記の3種類です。
事務系総合職 | 営業・マーケティング、調達・ロジスティクス、経理・財務 |
技術系総合職 | 研究開発、生産開発、情報システム、知的財産、製造エンジニア、環境安全品質、生産管理、プラントエンジニア、情報システム |
一般職 | 採用アシスタント業務、製造の保安担当など |
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
2-2. 求人情報
過去に「JACリクルートメント」「LHH転職エージェント」「doda」といった大手転職エージェントや「中途採用サイト」で募集されていた求人情報をご紹介します
事務系総合職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
環境安全品質に関する情報収集・企画推進者 | 600万円~1,100万円 | 東京都千代田区※リモート相談可 |
車載用ディスプレイカバーガラス製品の営業職 | ||
コーポレート法務担当(商事法務・法律相談など) | ||
総務部門における環境技術関連業務 | ||
化学品事業部門でのHRBP |
事務系職種は、企画職をはじめ法務・人事系のコーポレート職にて幅広い部署で募集を行っています。
技術職総合職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
デジタルトランスフォーメーション(DX)推進者 | 940万円~1,200万円 | 東京都中央区※リモート相談可 |
AGCグループグローバルERPシステムの企画・開発・運用(財務会計・管理会計) | 600万円〜1100万円 | 東京都 |
医薬品及び食品添加物製品に関する製造管理者業務 | 500万円〜1000万円 | 東京都 |
データサイエンティスト/シニアデータサイエンティスト | 600万円〜900万円 | 神奈川県 |
生産設備の設備技術者(機械エンジニア) | 600万円〜1100万円 | 神奈川県 |
技術系職種では、デジタルトランスフォーメーション関連の職種や品質管理系の職種などで幅広く募集を行っています。
一般職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
人事/採用・研修(工場勤務で転勤なし) | 345万円~460万円 | 神奈川県愛甲郡 |
製造工場の保安担当 | 450万円~650万円 | 茨城県神栖市 |
高圧ガス・消防関連の届出担当 | 450万円~650万円 | 茨城県神栖市 |
一般職の募集では、工場での人事業務や製造工場での保安担当といったアシスタント業務での募集を行っています。
2-3. 採用メッセージ、求められる人物像
AGCは中期経営計画の中で、「両利きの経営の実践」を掲げ、そのために以下2つの風土を根付かせるとしています。
- チャレンジする意欲
- 組織や国・地域を超えて学び合う文化を醸成
そして、組織改革としてDX推進を進める中で、業務知識と高度なデータ解析スキルを有する「二刀流人材の育成」にも注力しています。
上記を踏まえ、下記をアピールできるよう、準備しましょう。
- 応募職種で発揮できる専門性
- IT技術など、未経験の事象にも挑戦できる姿勢
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
3. AGCはそもそもどんな会社か
引用:Google Maps
AGCは国内トップの素材メーカーで、主力のガラス事業では建築と自動車用ガラス分野にて世界トップクラスとなっています。
また、クロール・アルカリ事業などを展開する化学品カンパニーは収益の最大の柱となっています。
会社ホームページ:https://www.agc.com/
3-1. 会社概要
社名 | AGC株式会社 |
設立 | 1950(昭和25)年6月1日 |
代表者 | 平井 良典 |
従業員数 | 7,753名(2023年12月31日現在) |
本店所在地 | 東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビルディング |
事業内容 | ガラス、電子、化学品、セラミックス・その他 |
3-2. 事業内容
大きく下記の4つの事業です。
ガラス | 建築用ガラス、自動車用ガラスの製造・販売など |
電子 | ディスプレイ、電子部材などの製造・販売など |
化学品 | クロールアルカリ・ウレタン、フッ素、ライフサイエンス製品などの製造・販売など |
セラミックス・その他 | セラミックス製品の製造・販売、新規事業など |
主力のガラス事業は自動車用ガラスの市場でトップシェアとなるなど、大きなシェアを確保しています。
このほか、化学品事業は近年同社の稼ぎ頭の事業となるなど、大きく成長しています。
3-3. トップメッセージ
引用:AGC
AGCグループは、市況変動に強い安定的な事業ポートフォリオを構築するため、コア事業で安定収益を確保しながら、成長が期待される戦略事業への投資を行う「両利きの経営」を実践してきました。
2016年以降、10年後のありたい姿を描き、それに向けた取り組みを続けています。
2021年に現社長が就任後、「2030年ありたい姿」を再定義し、コア事業と戦略事業の両輪で事業ポートフォリオの最適化を図り、経済的・社会的価値の創出を全社戦略として推進しています。
今後も長期的視点での経営を軸に改革を進め、成長と進化を続けることで企業価値を向上させていく方針です。
3-4. 今後の事業展開
中期経営計画「AGC plus-2023」において、主要戦略として、コア事業の深化と戦略事業の探索を実現する”両利きの経営の実践”を掲げています。
なお、AGCはコア事業と戦略事業を以下の通り定義しています。
コア事業 | 戦略事業 |
事業競争力を高め、長期的に安定的な収益基盤を築く事業 | 高成長分野にて、次の収益の柱となる分野の創出・拡大を行う事業 |
|
|
また、デジタル技術の活用におけるビジネスプロセスの変革を行うDX推進にも注力しています。
DX推進における2025年までの目標として、業務知識に加え高度なデータ解析を行える「二刀流人材」を5,000名確保するとしています。
4. AGCの社員からの口コミ・内部事情
改めて、AGC社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.6 | 105位/300社 |
ワークライフバランス | 3.5 | 140位/300社 |
キャリア・成長 | 3.4 | 66位/300社 |
やりがい | 3.6 | 121位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.6 | 82位/300社 |
この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。
端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。
- ◎年収が高く福利厚生も手厚いので、待遇に満足している人は多い
- ◎若手のうちから裁量権のある仕事を任せてもらいやすい
- ○昇給は年功序列の色が強いので、成果を出しても30歳を過ぎるまでは給与に差が出ずらい
- △部署や役職によってはハードワークとなる
4-1. 待遇に関する口コミ
- 待遇に満足している人は多い
- 寮や社宅などの福利厚生が手厚く、額面以上に生活に余裕を持てる
- 年功序列の色が強いので、30歳あたりまでは昇給・昇格ともにほとんど横並び
AGCは待遇に満足している人が多いです。
昇給・昇格は年功序列の色合いが強いですが、寮や借り上げ社宅制度などの福利厚生が手厚いので、若手のうちでも生活に余裕が生まれやすいです。
- 寮:1万円~1万6千円ほどで住むことができる
- 借り上げ社宅制度:家賃の半額までを会社負担(首都圏の場合は上限15万円までの物件、そのほかの地域は上限12万円)
昇格は30歳あたりまではほぼ横並びとなっており、その間、成果によるボーナスの差などは生まれにくいですが、以降は同期入社の場合でも差が生まれやすくなります。
また、近年はベースアップが行われているため、若手の給与も上昇しています。
このほか、海外赴任の間は大きく給与が上がるとの声は多いです。
なおAGCの発表によると、2022年8月時点では、入社10年目までの年次で海外赴任した方は全体の23%ほどとなっています。
参考:役職別の年収目安
AGCの役職ごとの年収目安は以下の通りです。
役職 | 年収目安 |
E3(一般社員) | 450万円~500万円 |
E2(一般社員) | 550万円~600万円 |
E1(一般社員) | 750万円~800万円 |
D(課長補佐) | 950万円~1,000万円 |
Y(課長、課長補佐) | 1,200万円~1,250万円 |
B(部長、グループリーダー) | 1,500万円~1,550万円 |
取締役 | 10,700万円 |
4-2. ワークライフバランスに関する口コミ
- 働き方改革によって働きやすくなったと語る方が多い
- 「フレックス勤務制度」などの制度を活用している社員は多い
- 国内外問わず異動が多いとの声も
- 役職や部署によってはハードワークとなることもある
近年は働き方改革の推進もあり、休みは取りやすいと話す方が多いです。
また、フレックス勤務制度となっているので、制度を利用して自身の用事や、子供の送り迎えなどに活用されている方もいます。
しかし、生産などの現場に近い職種だと、生産計画に合わせなければならいので自由度が減ります。
このほか、総合職の場合、国内外問わず異動が多く、それが苦痛と感じる方も多数います。
また、部署や役職によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。
- 新規事業関連の部署:既存事業に比べて突発的な業務が発生しやすく、長時間労働になりやすい傾向がある
- 営業職:土日や夜間も連絡が来ることがあり、会社の外にいても気が抜けないと感じる方もいる
- 現場に近い職種:納期に追われたりと、忙しい傾向がある
- 管理職:一般社員に比べて業務量が多く残業などが増えやすい
会社全体の残業時間の平均は28時間で、部署・役職によってはハードワークが必要です。
4-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- 若手のうちから仕事を任せてもらいやすい
- キャリアプランは個人に委ねられている
- 海外赴任の機会が多く、若手のうちから経験しやすい
- 研修制度が充実している
成長・キャリアアップという観点では、人気企業300社の中でも上位です。
まず、若手のうちから責任のある仕事を任せる風土があるので、取り組み次第では成長しやすい環境です。
ただし、キャリアプランは個人に委ねられているため、自身でキャリアプランを描いておかないとマズイと感じると話す方は多数います。
年に数回面談があるので、希望の移動先を主張しておくことで上司が考慮してくれたと話す方もいました。
そして、海外赴任の機会も多く、新卒入社から約10年目までの年次の方のうち、約20%が海外赴任経験を得ています。
このほか、研修制度は充実しており、階層別に以下のような研修を受けることができます。
画像引用元:AGC
上記の点でAGCには成長・キャリアアップの環境が揃っていますが、活用できているのは、自ら考え、積極的に動いている人だけということに注意しましょう。
4-4. やりがいに関する口コミ
- 若手のうちから仕事を任せてもらいやすいので、年代問わずやりがいを持って働いている人が多い
- 研究職の方をはじめ、専門性の高い方が多いので学びになることが多いとの声もある
- 成果がすぐに給与や昇格に直結しない点に不満を持つ方もいる
やりがいに関しての評価は、人気企業300社の中でも平均より高いです。
特に、若手のうちから仕事を任せる風土があるので、やりがいを持って働いている方が多数います。
また、海外案件や大規模案件など、大手企業ならではの仕事ができることがやりがいにつながっていると話す方が多くいます。
このほか、研究職の方をはじめ、専門性の高い方が多く学ぶ機会が多いと語る方もいます。
ただし、年功序列の色が強いため、成果を出してもすぐに昇進や大きな昇給といった結果につながりづらいという不満を持つ方もいます。
4-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ
- フラットで風通しが良い社風
- 普段の会議などをはじめ、合理的な意思決定であると感じる方が多い
- 縦割りの組織で、カンパニー間の繋がりを感じにくい
職場の雰囲気・人間関係の観点は人気企業300社の中でも上位です。
職場の雰囲気は役職者でもさん付けで呼び合うなどフラットで、風通しが良いと答える方が多いです。
また、若手のうちから仕事を任せる風土があります。
会議などの場面でも、合理的に意思決定がされていると感じるという方が多いです。
カンパニー制の組織体制を採用していることもあり、一般社員のうちは、別カンパニーと通常の業務でほとんど関わることはないと話す方が多いです。
参考:AGCから転職で出ていく人の事情
AGCは、安定した雇用体系、高い報酬から定年まで働く人がほとんどです。
しかし、年功序列の色が強いので若手の間の昇給ペースに不満がある、地方への異動の可能性がつきまとうためライフプランが立てづらいといった理由で転職を検討されています。
5. AGCの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
この章では、AGCの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。
5-1. AGCの中途採用で聞かれる想定質問40選
AGCの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。
このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。
一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。
全ての人が準備すべき質問10個
- これまでのキャリアで最も困難だったプロジェクトと、その解決策を教えてください。
- AGCでの業務を通じて、どのような価値を提供できると考えていますか?
- 失敗経験から学んだことと、それをどのように活かしてきましたか?
- チームで目標を達成するために、どのような役割を果たしましたか?
- 業界の最新動向に対して、どのように対応していますか?
- 自身の強みを活かして、どのように業務を進めていますか?
- 仕事を進める上で大切にしている価値観や信念は何ですか?
- 新しいアイデアを提案する際、どのように周囲を説得していますか?
- 短期間で成果を上げるために、どのような工夫をしていますか?
- 現在直面している課題と、その解決策を教えてください。
若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個
- 初めてリーダーを任された経験と、その結果を教えてください。
- 後輩や同僚を指導した際の具体的なエピソードを教えてください。
- 若手社員として、どのように自己成長を図っていますか?
- 新しい技術や知識をどのように習得していますか?
- 過去に直面した挫折と、それをどう乗り越えましたか?
- 最も成長を感じたプロジェクトについて教えてください。
- 早期に信頼を得るために心がけていることは何ですか?
- 職場のコミュニケーションを円滑にするための工夫は何ですか?
- 新しい環境に適応するために行っていることは何ですか?
- チームに新メンバーが加わった際、どのようにサポートしていますか?
中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個
- これまでに経験した最も難しい交渉と、その結果を教えてください。
- 中堅社員として、チームにどのような影響を与えていますか?
- 現在のポジションに至るまでに、特に重要だった経験は何ですか?
- 複数の業務を同時に進める際の工夫を教えてください。
- チーム再編成の経験と、その際の課題を教えてください。
- リーダーシップを発揮した具体的な事例を教えてください。
- 業務効率を上げるためのスケジュール管理方法を教えてください。
- 新しい戦略や技術を導入する際の課題と、その解決策を教えてください。
- 外部ネットワークを活用して成功した事例を教えてください。
- 会社の目標達成に向けて、特に注力していることは何ですか?
管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個
- 大規模な組織変更を主導した経験と、その結果を教えてください。
- 長期的な視点で組織を成長させるために行っていることは何ですか?
- チームのモチベーションを高めた具体的な事例を教えてください。
- 経営層とのコミュニケーションで心がけていることは何ですか?
- 部門の業績を向上させるために実施した施策を教えてください。
- 組織文化を変革するために行った取り組みを教えてください。
- 部門全体のスキルアップを促進するための方法を教えてください。
- 業績低下時にチームを立て直した経験を教えてください。
- 若手社員の育成で特に意識していることは何ですか?
- 会社全体の戦略と部門の目標をどのように整合させていますか?
5-2. AGCの中途採用選考でアピールすべきポイント
AGCへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。
- 全ての人がアピールすべきポイント
- 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
- 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
- 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
1. 全ての人がアピールすべきポイント
面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールすると良いでしょう。
- AGCのグループビジョン「Look Beyond」への理解
- グローバルプロジェクトでの経験
- 環境への配慮を具体化した取り組み
AGCのグループビジョン「Look Beyond」への理解
AGCが掲げる「Look Beyond」は、現状に満足せず、将来を見据えた挑戦を意味します。
このビジョンに対する深い理解と共感を示すことが重要です。
自身のキャリアで革新や新たな価値を生み出した経験をアピールすることで、ビジョンの具現化に寄与できる姿勢を伝えられます。
グローバルプロジェクトでの経験
AGCはグローバルな事業展開を行っており、多文化間での協働が求められます。
海外拠点との連携や、異文化間でのプロジェクト経験を具体的に挙げ、国際的な環境への適応力や成果を強調することが有効です。
環境への配慮を具体化した取り組み
AGCは持続可能な社会の実現を重視しています。
環境負荷を軽減するプロジェクトへの参加や、業務で環境保全を考慮した取り組みの経験をアピールすることで、企業の価値観に沿った貢献が期待できると印象付けられます。
2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
若手社員でAGCへの転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。
- 新しい技術や知識の習得に対する積極性
- チーム内で果たした役割
- 早期の成果達成経験
新しい技術や知識の習得に対する積極性
若手社員として、新しいスキルや技術を積極的に学び、業務に取り入れた経験を具体的に挙げましょう。
例えば、新しいツールの導入で業務効率を上げた事例などが効果的です。
チーム内で果たした役割
チームの一員として目標を達成するために果たした役割を具体的に伝えます。
課題解決や提案の採用など、自身の貢献がチームの成果につながったエピソードが有効です。
早期の成果達成経験
短期間で成果を上げた経験をアピールしましょう。
具体的には、新入社員として迅速に目標を達成したり、新しい業務に即座に適応した事例を挙げると、即戦力であることを印象付けられます。
3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。
- 大規模プロジェクトのマネジメント経験
- 業務効率化や改善の実績
- 専門分野での成果
大規模プロジェクトのマネジメント経験
プロジェクトを計画から完遂まで主導した経験を具体的に示しましょう。
スケジュール管理やリソース配分で成果を上げた事例を挙げると、マネジメント能力を効果的に伝えられます。
業務効率化や改善の実績
業務プロセスの効率化や、品質向上に取り組み成果を出した具体的な事例を示します。
数値で成果を示せる場合は、さらに説得力が高まります。
専門分野での成果
特定の分野で深い知識を活かし、組織に具体的な成果をもたらした経験をアピールします。
業界内での専門性を示すことで、貴重な戦力であることを強調できます。
4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。
- 組織改革を主導した経験
- 長期的な戦略を実行した実績
- 人材育成への取り組み
組織改革を主導した経験
管理職として組織の改革をリードし、成功に導いた経験を具体的に伝えます。
例えば、部門間の壁を取り払う取り組みや、効率的な業務体制の構築を挙げるとよいでしょう。
長期的な戦略を実行した実績
長期的な視野で戦略を立案し、それを実行に移して成果を上げた経験を具体的に示します。
計画から結果までの流れを明確に伝えることが重要です。
人材育成への取り組み
部下やチームメンバーの育成を通じて、組織全体の能力向上に貢献した経験を具体的にアピールします。
個々の成長がチームや組織にどのように寄与したかを示すと効果的です。
6. AGCの選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
AGCへ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。
転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
使うべきなのは、下記の4つの理由でAGCへの転職に有利になるからです。
- AGCの非公開求人に応募できる
- AGCの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
- AGC側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
4つの理由を1つずつ解説します。
6-1. AGCの非公開求人に応募できる
転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、AGCの非公開求人を持っている可能性もあります。
非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。
AGCに行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、必ず転職エージェントに相談しましょう。
6-2. AGCの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
大手転職エージェントだと、AGCや同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。
過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。
さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。
6-3. AGC側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。
企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。
腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。
6-4. 内定時に給与交渉をしてくれる
内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。
給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。
以上の4つの理由で、AGCやその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。
7. AGCの転職で使うべきエージェント3選
AGCの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。
この3つに登録し、AGCやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、AGCの求人も持っている可能性が高い
- AGCへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
一つずつ解説していきます。
7-1. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
AGCの中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
7-2. LHH転職エージェント
「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。
サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。
これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。
LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com
7-3. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。
doda公式ページ:https://doda.jp/
8. AGCへの転職に関するQ&A
その他AGCへの転職でよく相談されるポイントについて解説します。
Q1. 職種別に年収は変わりますか?
はい、職種によって下記の傾向があると考えておきましょう。
- 一般職:他の職種より給料が低い
- その他の総合職:このページで紹介してきた通りの年収水準
実際に募集要項に記載されている予定年収を見ても、一般職で「約450万円〜」、総合職で「600万円~」となっており、大きく差があります。
Q2. AGCの評価制度はどうなっていますか?
AGCでは目標管理制度(MBO)で評価されると考えましょう。
年度初めに立てた目標を、四半期に1度の上司との面談を通して達成率が評価され、期末に評価が決定します。
社員からの口コミでは、以下のような声が上がっています。
- 年功序列の色が強いので、評価そのものや賞与などの金額にほとんど差がつかない
- 上司に気に入られている方は評価が上がりやすい
Q3. AGCで働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか?
評価制度を踏まえ、AGCで働きながら年収を上げるためには、下記3点が重要です。
- 目標は必達、できる限り目標を大きく超える数字を出すことで評価を上げる
- 長期間働くことで、年次での昇給を積み重ねる
- 日々の仕事ぶりを上司にアピールするなど、上司と良い関係を築いておく
逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、AGCでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。
Q4. AGCの福利厚生はどうですか?
AGCの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。
休暇 | ・完全週休2日制 ・祝日 ・有給休暇 ・忌引き休暇 ・ライフサポート休暇など ※年末年始は7連休・GWは10連休(2024年度)・夏は連続休暇を推奨。2024年度年間休日数125日 |
住宅関連 | ・独身寮 ・社宅 ・既婚の希望者は外部借上社宅制度(家賃補助)あり |
年金・財形関連 | ・財形住宅貯蓄 ・財形年金貯蓄 ・企業年金あり ・企業年金基金 |
退職金 | ・あり |
その他 | ・教育ローン ・持株制度 ・雇用保険 ・健康保険 ・労災保険 ・厚生年金 ・団体保険割引 ・団体長期障害所得補償保険 ・カフェテリアプラン(通常ポイント分 年間最大12万円+学びポイント分 年間最大12万円)など ・会員制福利厚生サービスにより宿泊施設 ・リゾート施設 ・スポーツ施設などの利用が可能 |
9. まとめ
AGCへの転職について、口コミや転職のコツをまとめてきましたがいかがでしたか?
AGCは、待遇が良く、キャリア・成長面や職場環境も充実した会社ですが、一部残業時間が長いといったような不満の声も出ていることに注意しましょう。
AGCに転職を決めた方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。
あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。
(参考)AGCおよび、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元
AGC | 「有価証券報告書」 |
旭化成 | 「有価証券報告書」 |
東レ | 「有価証券報告書」 |
住友化学 | 「有価証券報告書」 |